実はここまでの実験は、すべてネズミによるものでした。ネズミによって成果を得ても、人間には応用できないのでは?と思う人もいるでしょう。そんな疑問を持つ人に、次のような臨床例を紹介します。慢性のぜんそく患者に、DHAの系列のEPAを投与した例です。EPAを投与することによって、その患者のアラキドン酸(炎症の原因となるプロスタグランディンを作るもの)の量が明らかに低下。それによって、プロスタグランディンEができにくくなり、白血球の働きが悪くなったのです。つまり、ぜんそくに効果を発揮したということです。今度はぜんそくの患者ではなく、リューマチ性関節炎の患者にEPAを投与してみました。やはり炎症が軽くなったのです。DHAやEPAを使った炎症予防は、まだ研究段階といえます。が、これまでの実験結果から見てわかるとおり、DHAやEPAなどのn13系列の高度不飽和脂肪酸には、炎症を抑える効果があることがはっきりとわかります。それがどの程度まで抑えられるか、といったことは今後の研究成果に期待しましょう。研究結果が出るまで、私たちはDHAの効果を信じて、せっせと魚をたくさん食べるのがいいでしょう。また、ぜんそくやリューマチで悩んでいる人がいたら、魚のDHAの効果について教えてあげるといいですね。
[参考]
サントリーウエルネスオンライン通販のDHA
http://www.suntory-kenko.com/supplement/main/43322/
→ DHAサプリの成分について