ユニクロに常識は通用しないのである。現象もまた、それを追いかける。00年10月18日、ユニクロのインターネットによる販売が始まった。ここでもフリース旋風が巻きおこった。電子商取引ページの利用者数でいきなり3位に初登場。わずか5日間で38万人がアクセスしたのである。「開始直後で、こんなに上位に入ったサイトは、ちょっと記憶にありませんね。1位がヤフーの116万人、2位が楽天で75万人ですが、これは買い物サイトへの入り口なので別格。企業ホームページではソフマップの8万人、同業者ではセシールの6万人がそれまでの最上位なのです」(ネット利用動向を調査するネットレイティンダス社の広報担当)フリース51色すべてを店頭に並べるのはむずかしいので、ネット通販に踏み切ったのだ。ネットレイティンダスのアナリスト・須藤修司氏はいう。「手でさわり、試着をしてから買うのが衣料でしょう。つまり、インターネットにもっとも不適な商品のはずですよね」「店舗をもつ企業がネット販売をはじめる場合、まずはネット限定品で購買欲をそそるのが鉄則です。ただ通常は、オマケ的に特別バージョンをつくるのが一般的で、店舗におかない商品をメインにした売り方は、非常に斬新ですね。ヒット数から推計しても、年商30億円は無茶な数字ではありませんね。この規模のサイト維持費は月200万円ほどですから、今のペースならボロ儲けです」(買い物サイトにくわしいWebプロデューサー)