抵当権は、一つの借り入れに対するもので、借りたもの、すなわち「住宅ローン」を返済すればそれで終わりです。しかし自営業者の事業資金などでは、上限の枠(極度額)を定めて、その範囲内で何度でも、借りたり返したりを繰り返すことのできる契約があります。このようなときに設定されるのが「根抵当権」です。住宅ローンの借り入れを2000万円としていたら、返済し終わると「抵当権」は抹消されます。ところが、根抵当権の上限の枠を3000万円としていたら、2000万円を返済し終わっても「根抵当権」は抹消されません。多めの“人質”をとりたい金融機関や保証会社は、根抵当権をすすめるのですが、自営業者でも事業資金が必要でない場合は、通常の抵当権のみがおすすめです。
90年代以降も、限定商品の人気は衰えを見せていない。ただし堅実志向が強まり、1万円を超える商品は少なくなった。いま価格は平均5000円前後だ。消費者も、「このブランドの限定商品ならとにかく買う」から「中味をチェックしてメリット大なら買う」という時代に突入している。限定商品がもっとも賑わうのはクリスマスシーズンだが、外資系ブランドの中には年間を通して何らかのキットやコフレを発売しているところが多い。中には、百貨店での売上げの半分がキットで占められるというブランドもある。限定商品を、ブランドを体験してもらう導入編として位置付けているにしても、ここまで売上げに占める割合が高いと急には減らせないはずだ。可愛い限定商品は女性にとって甘美であると同時に、メーカーにとっても麻薬のように依存性の高い商材なのである。
百日目のお食い初めと、初誕生を重ねてしまう地域もあった。初誕生というのは、はじめての誕生日を祝う風習であるが、昭和二十三年以後、国民祝祭日が制度化されるようになると、それにともない年の数え方も満年齢で数える方が普及してきたため、古くは初誕生の祝いだけで終わっていたのが、毎年の誕生祝いの習俗がさかんになった。初誕生の祝いは、全国一律に同様の儀礼があったことが注目される。とくに餅が中心であった。一升餅を搗いて、わざわざ子どもに背負わせようとしている。またその子の将来を占う方法として、初誕生の日に、農具の箕の中に、男児ならば、そろばんや筆、鉛筆を置き、女児ならば、ものさし、裁縫道具を入れて、子どもの前に置いて、何か好きな物をとらせることが行われた。そろばんだったら実業家になるといったり、女児は裁縫上手の主婦になるという説明をした。百日目あるいは初誕生の行事には、子の将来についてとりわけ期待する大人たちの気持ちが表われており、ちょうど一年目に赤子の霊魂が固定したと信じられたのであろう。